ラジコンボートで釣りをしてみる
ラジコンボートに釣り餌を曳きオート運転で運んでもらう
ラジコンボートで魚釣り アルドゥイーノ制御目次
1.オートパイロットって何
2.実験の目的
3.部品調達
4.実験準備
5.実験結果

1.オートパイロットって何?
操縦者がいなくても機械(ボート)が自律して方位をセンサーで読み取り予め決められた速度や方位に姿勢を保ち航行する装置,今回のオートパイロットはデジタルコンパスを使い東西南北決められた方角にボートの舵を向け走行させるコンパス
アルドゥイーノ ラジコンボート フィッシング

2.実験の目的
釣り人は岸から沖に向かい竿で仕掛けを投げます、釣りを知っている方であれば全員より沖めに仕掛けを投下すればより多くの釣果と大きな魚が釣れると思い力の限り竿をふります。
そこで人間は考えますより長い竿でより重い仕掛けで、より体を柔軟に曲げ遠くのポイントに仕掛けを投げます、しかし人間の竿ふりには限界がありますプロなら150m位は飛距離が稼げるかもしれませんが、素人ましてや小学生ではせいぜい30mが限界です、ここは機械に手伝ってもらったほうが楽してプロ以上に飛距離が稼げます。
単純に考えてください、もしラジコンで沖にボートを走らせる場合、一人がラジコン操船、一人が竿を操る、最低二人必要こうなる 釣りかラジコン遊びかどちらを主体にすればいいのやら、今回はあくまでも、釣りが主体、できれば一人で釣りしたい、こうなるとボートに意思を与え自分で判断して沖に走っていく装置を考えなければなりません、つまりラジコン操船者をボート自身に おまかせモードにしなければなりません
ラジコンボートは海の上で操船 走行すると30m先くらいから船首がどちらに向いているか分からなくなってきます、今回の船は50cm程度の全長 海の波が10cm程度で波と波の谷間に入ると見えにくくなります、ラジコン電波が届いても150mも沖に出れば何かが動いている程度は目視できますが、肉眼では限界があります、、そこで
下記の三点が今回の目的になります
1.デジタルコンパスモジュールで360度好きなコンパス方位を設定してスタートボタンを押すとスクリューが回転して限りなく真直ぐ走り続けるように舵を制御します
2.バッテリー駆動のため永久に走り続けるとバッテリー切れにすぐなるためタイマー選択で1秒から最長5分まで調整可能にすること
3.ラジコンボートに釣り糸を付け沖の目的ポイントにボートを走らせ仕掛けをたらす、魚が釣れたらリールを巻き巻き うっしっし作戦
 

3.部品の調達
1 ラジコンボート
ラジコンボートこれが無ければ話が始まらないのがボート、自作で作ると、とてつもなく時間とお金がかかるので今回は市販のラジコンボートを使います
このボート2個スクリューだけでコントロールします、つまり舵が(ラダー)無いので、前進は2個同時スクリュー回転、右に曲がりたいときは左のスクリューのみ回転して方向転換、左曲がりならその逆運転となります、バックはありませんので、間違えてバック操作で糸をスクリュウに巻き込み時間ロストラブルを防ぎます、とても単純機能で壊れにくいと思います。いい方向にしか私は解釈しません
釣りをしないときは普通にラジコンとして遊べるように回路を組みます

メーカースペック
サイズ(約):幅55×奥行き22.5×高さ14cm
重量:942g
バッテリー種類:Ni-Cdバッテリー1800mAh 7.2V
充電時間:約5時間
使用時間:約15分
プロポ操作可能範囲:約50平方m
プロポ用電池:単三乾電池×8本
材質:ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、カーボンスチール
対象年齢:14歳以上  
2 デジタルコンパスモージュール
デジタルコンパスモジュール ハネウェル/角度出力方位センサです
/ハネウェルのデジタルコンパスモジュール
/2軸(X軸、Y軸)でI2Cインターフェース
/今回デジタルI2C通信で使いますが、アナログ出力もある優れものです
/他のコンパスモジュールとの大きな違いは方位をそのまま角度で返す機能があることです。
0.1度単位で0.0度〜359.9度を取り込むことができますから、簡単に方角がわかります。この機能がないセンサはX軸、Y軸の磁力から逆三角関数を使って計算しなければなりませんし、地磁気以外の周辺磁界をキャンセルする必要があります。その面倒な計算を省けますから米粒マイコンでも扱えると思います。


仕様
 
・型式ハネウェル HMC6352
 
・方位計算アルゴリズム内蔵2軸方位センサ
 ・電源:DC2.7V〜5V
 ・インターフェース:I2C
 ・低消費電力:動作時 2mA
 ・サイズ:約13x13mm 8ピンDIPサイズピン幅:400MIL(10.2mm)
 ・測定範囲:0.0度〜359.9度
 ・分解能:0.1度
 ・出力レート1.5.10.20(Hz)はソフト設定
 ・方位検出専用です
現在この基盤は製造中止になり販売されておりません 
3 Arduino(アルドゥイーノ) マイクロ マイコン 
最近はやりのマイコン、従来パソコンで制御プログラムを書きライターでICに焼付けライターから外したICを製作したボードに実装、作動不能や軽微な制御調整はまたボードから外しライターで書き直しの繰り返し、時間が膨大にかかり挫折してしまいます
そこでボードに実装したまま書き直し自由自在、簡単に発売されたのがアルドゥイーノ、難しいソースコマンドは全て内臓済み、ここがミソで今回デジタルコンパスモジュール制御用I2C、シリアルデータ (SDA) とシリアルクロック (SCL) が2芯で簡単にできてしまう

デジタルコンパスモジュールから受け取った測定方位0度〜360度をI2C制御でアルドゥイーノに情報を渡し例えば南に進路を決めたら180度より+に進路が変わった場合180度に方位を戻すためにマイナスに舵をきり180度(南)に戻るまで舵をきり戻します、逆に180度(南)よりマイナス方向に方位が変わった場合プラス方向に舵をきり、180度に近づけるプログラムを入れ制御させます 
4 タイマー制御とLCDディスプレイ制御用aki PICベーシック
AKI PIC ベーシック マイコンアルドゥイーノでタイマー制御できますが、LCDにタイマー時間表示一体での制御はまだ勉強不足で私にはできません
そこで今回PICベーシックモジュールでLCD表示板にタイマー表示させ1秒刻みで最大4分15秒までLCD表示できます
任意のタイマー時間が決まったら、スタート用タクトスイッチを押すとカウントダウンが始まり決められた時間アルドゥイーノをオンして0秒でアルドゥイーノをオフ制御します。
 
5 釣具
キス仕掛け皆さん遠くまで遠投すれば魚がたくさんいる気がして力一杯投げます、遠投するには大きなおもりの方がより遠くまで飛ばせ有利になります、しかしおもりが重いと魚がつれても当りがさっぱり解りません、これを向こう合わせといいます、つまり餌を投げリールを巻いたら魚がくっついていたって感じです、これが嫌で私は毎回軽量のおもりで手ごたえを感じながら釣っています
ここでボートの活躍ですボートが餌を運んでくれますので、最小限水に仕掛けを沈める大き差のおもりでいいのだ、そうすれば魚の当りがダイレクトに伝わり釣った気分になれるというもんだ、むふふ(妄想)
 

4.実験準備 
AKI PIC877ベーシックを使いタイマー制御作成
まずタイマー制御の製作にかかります
古いベーシック言語のマイコンですが、素人用に簡単なコマンドで扱えるとても便利なマイコンです
今は、発売されておりません
AKI PIC877ベーシック マイコンCPU PIC16F877
動作クロック20MHz
I/Oポート33ポート
A/Dコンバーター8ポート
自分で作ったプログラムはフラッシュROMに記録されます、プログラムの書き換えは1000回程度可能です。
原寸は40mm×26mmと小さく、マイコンの入門や試作に最適です。
PICベーシック ライターとパソコンまずパソコンでPICベーシックに操作させたいプログラムを入力いたします、今回はタイマー制御プログラム、LCD液晶表示プログラムを製作します。
フロチャート流れはこんな感じタイマーセット用ボリュームを右回転に回すとLCD表示中のタイマーが0秒から最大5分まで徐々にカウントUPされていきます、任意の時間で回転を止め、タイマー開始タクトスイッチを押すと外部制御リレー電源が働き、同時にタイマーのカウントダウウンが始まります。
タイマーが0秒になると、リレーが切れ、またスタート待ちうけ状態に戻ります。
AKI PICベーシック ライターAKI PIC-basicをライター(書き込み装置)にセットします、パソコンとライターをRS232Cで接続します
製作したプログラムをPCから書き込み支持を与えるとRC-232Cを経由してAKI PIC-basicにデータが書き込まれます

余談
私はプログラム開発はWIN98で作成しています、PC処理能力が遅くても十分対応でき、最新型PCでも使えますが、今のPCはアップデート(自動更新)するとソフトの動きがおかしくなる場合が多く、その点WIN98ならアップデートはマイクロソフトで対応していないのでこれ以上ソフトの書き換えが無く安定してソフト開発に集中できます。
'ボリュームタイマーでリレー
Dim j,ad,min,sec 'Word宣言
Initlcd 'LCD初期化

loop_data_input:

Clearlcd 'LCDクリア
Homelcd 'LCD書き込みポジションをHOMEにする
Adc 5,0,ad 'RE0(5ch)の電圧をA/D変換する
ad = ad / 4 'A/D変換分解能を1024から256程度に下げる
min = ad / 60 'A/D変換値を分秒に分解する
sec = ad - ( 60 * min ) '
If min >= 10 Then '分表示の桁合わせ判断
Putlcd min, " min / " '
Else '
Putlcd " ", min, " min / " '1桁はスペースを挿入
Endif '
If sec >= 10 Then '秒表示の桁合わせ判断
Putlcd sec, " sec / " '
Else '
Putlcd " ", sec, " sec / " '1桁はスペースを挿入
Endif '
For j = 0 To 20 '21回繰り返す
Sleep 10 '約0.2秒毎にLCD表示する
If rb.Bit0 = 0 Then timer_job 'SW1を押したらタイマージョブに飛ぶ

Next j '3行上に飛ぶ
Goto loop_data_input '上側ループ、データ、インプットヘ飛ぶ

timer_job:
If rb.Bit0 = 0 Then High re.Bit1'SW1を押すとRE(リレー)をHIにする
For j = ad To 1 Step -1 'タイマー待ちループ
Homelcd '
Clearlcd 'LCDをクリア
Putlcd "Time= ", j '残り時間の表示
Sleep 1000 '1秒待つ
Next j '
Toggle re.Bit1 'REポートの入力と出力反転
Goto loop_data_input '1番上に戻る
 接続端子配列
コネクターA 端子名 機能 コネクターC 端子名 機能
CNA-01 RE0 タイマーVR接続 CNC-01 RB7 LCD D7
CNA-02 RE1 リレー用トランジスター接続 CNC-02 RB6 LCD D6
CNC-03 RB5 LCD D5
CNC-04 RB4 LCD D4
CNC-05 RB3 LCD E
CNC-06 RB2 LCD RS
CNC 08 RB0 スタートSW1
CNC-09 Vcc 5V出力 LCD&リレー
CNC-10 GND グランド
CNC-11 MCLR/Vpp リセット信号、マイコンリセット
CNC-14 POWER 電源7〜12V入力
デジタルコンパスモジュール オートパイロット図面いつも手書きの回路図を書いています
下にアルドゥイーノ側とAKI PIC側と分けて書きます。
アルドゥイーノ側の基盤です
aki pic877から送られた電源で瞬時に方位を決め作動するのでこちら側は配線が少なく済みます。


aki pic877モジュール側の基盤です
タイマーカウント制御で決められた時間内アルドゥイーノに電源を供給しタイマーが0秒になったらリレーをオフ、電源を遮断してアルドゥイーノを停止と共に船を停船させます。
ハネウェル HMC6352 デジタルコンパスモジュールをアルドゥイーノ制御
デジタルコンパスモジュールで出力される方位ここでは簡単なデジタルコンパスの説明をします
デジタルコンパスモジュールは単品では何もできません
ここではコンパスモジュールがどのようなデーターを送り出しているかアルドゥイーノに接続して研究してみましょう
オートパイロット開発 作成デジタルコンパスとアルドゥイーノ UNO
デジタルコンパスは方位を計測するだけの部品ですアルドゥイーノマイコンと接続してデジタルコンパスを制御してみましょう
//HMC6352で方位取得
//方位取得シリアル表示のみ
//pin GND
//A4=SDA
//A5=SCL
//VDD=5v
//小数点有りタイプ12,00表示違い

#include <Wire.h>
#define I2C_addr 0x21 // デジタルコンパスのアドレス 0x42 >> 1
void setup() {
Wire.begin();
Serial.begin(9600); // モード設定
Wire.beginTransmission(I2C_addr);
Wire.write('G'); // コマンド発行
Wire.write(0x74); // RAM アドレス指定
Wire.write(0x72); // 20 Hz
// Periodic Reset
// Continuous Mode
Wire.endTransmission();
delay(1);
}
void loop() {
unsigned int deg_dat; // 角度データ用変数
deg_dat = getDeg();
Serial.println((double)deg_dat / 10);
}
// 角度データの取得用関数
unsigned int getDeg(void) {
unsigned int ret = 0;
Wire.requestFrom(I2C_addr, 2);
while(Wire.available() < 2);
ret = Wire.read(); // MSB
ret = ret << 8;
ret += Wire.read(); // LSB
delay(50);
return (ret);
}
コンパスモジュール側 機能 アルドゥイーノ 機能
GND 端子番号1 アース GND アース
SDA 端子番号2 SDA A4 アナログポート
SCL 端子番号3 SCL A5 アナログポート
VVC 端子番号4 5V入力 5V 5V出力
アルドゥイーノ ソフト開発画面デジタル コンパスとアルドゥイーノをI2C接続します
デジタルコンパスからはXとY座標から自動的に方位が計算され出力されてきます。
アルドゥイーノ シリアル通信WIN PCでアルドゥイーノソフト、シリアルポートを開け、デジタルコンパスがどのように出力されているか確認することができます。
 方位検知と舵操船方法
方位検知と操舵方法オートパイロットは言葉で書くと北に方位を決め真直ぐ走り始めます、船が西に向けば舵を北に向け北方向に戻ったら舵を真直ぐにします
逆に東に船が向いてしまった場合北に舵を向けて方位が北に戻ったら舵を真直ぐにします
しかしここで問題がありますデジタルコンパスは東西南北で制御出力されません

デジタルコンパスから送られてくる情報は北が0度東が90度 南が180度 西が270度 細かく1度単位度で送られてきます
例えば、オートパイロットで西(270度)に目標方位をセットします、マイコンの処理は目標方位、西270度より数字の大きい北方向280度に船が向いた場合、西270度に戻すため左に舵をきります、逆に南260度に向いた場合西270度に戻すため右に舵をきります
マイコンの処理はセット方位西270度=Wより<なら左に舵Wより>であれば右に舵制御されています
しかし北だけ問題があります目標方位北0度=Nより<ならではなく>にしないと左右反対の舵になりでたらめな操船になってしまいます

上記の事から北方位、0度の場合をマイコンで計算処理しなければなりません、なんだかめんどくさいですね、ゴチャゴチャソフトを開発したら、難なくプログラムは完成しましたが、もう少し簡単なソフトを書き終えたらソースコードを公開します、今しばらくお待ちください。
純正基盤に割り込み
アルドゥイーノ 制御基盤装着ラジコンボートの純正基盤にデジタルコンパスの指示をアルドゥイーノを通じて配線を割り込み制御させます。
ボート制御基盤 裏と表 実装基盤は多層基盤ではありませんでした、ラッキー配線図が読みやすい、しかし集積回路で改造が難しい状態、しかしまたしてもラッキー、モーター制御用トランジスターがデカデカ付いていましたのでその配線をたどり右用モーター左用モーターに割り込み後は電源+とグランド-端子を繋ぎ4本の線で製作した基盤と接続しております
あと純正電源スイッチは取り外しバッテリーを接続したら強制的にオンにしまし

5.実験結果
最終ボートの純正基盤と同等サイズでマイコンに積み込みが完了いたしました。
AKI PICベーシック
タイマー制御のみのマイコン

コンパスモジュール
方位を調べリアルタイムで360度を数字で送り出すモジュール

アルドゥイーノ
コンパスモジュールから方位を受け取り、モーターをPAM信号で制御
アルドゥイーノでボート制御
制御方法はいたって簡単
エンジンルーム内基盤上に積載してある青いタイマーセット用ポテンショメーターを時計回しに徐々に回すとカウントタイマーの数字が上がります。
任意の時間が設定できたら(例えば3分4秒)ハッチを閉めます
電源がオンの状態でコンパスモジュールは常に現在の方向を取得していますので、走らせたい方角にボートを向けスタートボタンを押せばスイッチを押した時点の方角をマイコンが記憶してその方角と最新方位と比べ差が生じると舵を制御してボタンを押した時点の方位に戻そうとします
後は3分4秒走行したらタイマーが0秒になり自動的に停船します
停船後、自動適に岸に戻ってきませんので竿先にボートを繋げリールで巻く方法か、タイマーが切れた後は普通のラジコンに戻っているのでプロポ操縦して岸にもどすかどちらかを選びます。
第一回 川でテスト走行
アルドゥイーノとデジタルコンパスモジュールでボート制御川の本流は流れが速いのでモーター設定が不十分と判断
川の流れが少ない場所でテスト開始
手始めにタイマー5秒設定ブイ−ン 順調
何度繰り返しても順調
川の流れに逆らい、川特有のごつごつした石からできる水のうねり、左右にロールを繰り返しながら舵を微妙に調節し真直ぐ走行していくボートを見ていると自作ならでは感動
自宅でのテストは手のひらで左右に振るだけですが、水の上は前後左右に揺れがあり、コンパスモジュールが正確に方位を出力してくれるかが心配でした
しかし物の見事に真直ぐ走ります、これだけで満足、ニヤニヤ
今回ボート設定値
バッテリー満充電
タイマー設定10秒以内
目標方位誤差10度以内設定
PAMモーター制御値
直進出力50で設定MAX値255
左右補修時30で設定MAX値255
第二回 海でテスト処女航海
アルドゥイーノにデータ書き込み川でのテスト航行を終え、次は海に向かいます。
釣り場でトラブルがでないよう自宅で入念チェック、PC(パソコン)とボートを接続してデジタルコンパスの作動状況や海でのモーター出力制御をインプットして明日の走行準備の備えます。
海でオートパイロット制御テスト処女航海
最初ビビリ設定、暴走して船がなくなったら最悪なので、10秒でタイマーセット、これなら暴走しても岸から遠くないので何とか回収できるかな? スタートボタンプッシュ、ブイーン、難なく成功、数回テスト走行を繰り返し気を良くした私、やめときゃいいのに次はいきなり4分10秒設定

スタートボタンON、モーターがいきよいよく回り水面を走る出しブイーンとモーター特有の音を出しながら走行、決められた方位に少しずつ舵をきりながらひたすら真直ぐ走っていきます、これは凄いぞ
下に続く
アルドゥイーノ ボート 150m自動で走行成功リールの糸がどんどん出て行きます、カウントメーター付きリールがぐるぐる回りPEラインがガンガン出ていきます、100m位PEが出た後、下巻きナイロン糸が出ます、だんだん嫌な予感、2分チョットだと思いますが最後には糸が全て出尽くし糸がピーン張り詰めた状態、そのころタイマー制御のボートは残り2分位回る予定でガンガンモーターが回っています
実際には150m先のボートが豆粒で肉眼では船首がどちらに向いているか解りませんが糸から伝わるボートの暴れる感触、これは嫌な予感人間動揺するとろくな行動にでない、たぶんそのまま放置すれば、後2分ほどスクリュウが空回りして止まるはずが、竿を持ち上げ思いっきり大きく、ぐいっとしゃくり上げてしまった、この時点ではプロペラガードをまだ装着していないため、しゃくったその勢いでたぶんモーターの回ったままのボートが大きく反転してついでにスクリュウに糸が巻きついた予感、リールを巻くと重い感触で糸がスクリューに絡みつきそれでもモーターが回っている感触、しかたがないから、徐々に巻き上げ、船首に糸を付け巻き上げるときは流線型のボディーが水を素直に船底に流し抵抗感が無く軽々巻けるが、船尾スクリューに糸が巻きつき巻き上げると、船尾が形状が板状になり引けば引くほど水の抵抗が増しボートが水中に沈む
そんなこんなで巻き上げ完了
無事ボートは回収したものの見事にスクリュウに糸が絡みスタンチューブのグリスでベトベト
防水性が低いボートのハッチを開け中を覗くと、海水がたっぷり、ビルジポンプなんて無いからタオルで吸出し何とか再起動、しかしここから苦難の連発 PICタイマー制御ができない、バッテリーが無くなったのかと思いプロポで制御プロペラが回る、LCD表示が出ないのでPICを外しよく見てみると海水がしっとり付着更に基盤が白くなっている、腐食?タオルで拭き拭き元に戻して再スタート、OK直った、スタートボタンを押すと今度はモーターが止まらない、スタート用タクトスイッチを確認してみると、テープの粘着力で押しっぱなしになっている、微調節、自宅なら回路テスターや蒸留水があるから簡単に判断と塩抜きができるが、海岸ではさっぱり、時間だけが過ぎてしまう
今回 合計8回程度テスト走行完了

次回テストに向けとてもいいデータが取れました
使用条件
場所 日本海
時刻 AM9時から
日付 9月22日
天気 快晴
波 べたなぎ 時々10cm程度の波

ボート設定値
バッテリー満充電
タイマー設定 2分程度が調度100mの距離
目標方位誤差5度以内設定
PAMモーター制御値
直進出力PAM100で設定
左右補修時方軸PAM70で設定
今後改良と問題点
バッテリー
7.2Vバッテリーですが、走行して電圧が7Vまで降下してくると、PICの電源電圧が下がりPIC電源がダウン、走行停止状態
現在2分タイマー設定で5回程度しか走行できない
バッテリー容量が少なすぎる

電波
リモコンで操作できるが、電波の飛び方が不安定尺取虫みたいな動きでむちゃくちゃぎこちない電波がぶちぶち途切れる感じ、電波も20Mくらいしか飛ばないので、100M先まで走ってプロポ式ボートにはまったく使えない

糸絡み
仕掛けや巻取り糸、表層のゴミが絡みつき最悪状態、フロロカーボンやPEラインがスクリューに巻き込みグチャグチャ、フロロカーボンやPEラインは高価な糸のため出費がかさむ

糸の重み
リールとボートを糸で結び走行するためある程度糸が出て行くと、水の抵抗で船速が落ちるPEラインを使い最小減抵抗をおさえているがもっと細いPEラインを検討中

NEWのPEラインとフロロカーボンを購入いたしました、リールに巻き巻きが楽しみです

波の高さ
バッテリー消費電力をおさえるため最大モーター出力を50%で走行中、スピードが遅い、遅いと直角に波を乗り切ろうとすると波に負け一気に右か左に進路が変わり糸がスクリューに絡みやすくなる
次回はモーター出力マックスで波乗りに挑戦予定
現地で調整したいとこですが、PICマイコンとPC(パソコン)をUSB接続してArduinoプログラム書き換え作業が必要でPCが壊れる可能性があり怖い

現在80%まで出力を上げた設定をマイコンに書き換えました、お楽しみはこれからです。
第三回 改良点を克服して...
前回のデーターをフィードバックして2回目テスト運転をしてきました
海をめがけて走り出す
バッテリー
前回長く遊べるように、モーター出力設定が低く設定してあります、つまり消費電力が少なくバッテリーが長持ちその代わりスピードが遅い
その設定で10回程度しか遊べないことが判明
もう少し出力を上げ長時間楽しみたいので2個目の新品4,000mAhバッテリーを購入しました、

同時に80%までモーター出力UP
しかし意外な問題点が浮上、長時間は遊べるのですが、エンジンルームは密閉状態ですので過熱したモーターがチンチン
そーですモーターの熱ダレ現象がおこってきました
スピードが一気に落ちノロノロ運転
これはかなりの問題で
今からヒートシンクを取り付け熱対策を考えなければなりません

プロポ

よく考えたらラジコンではないのでプロポがいらない状態です
20mも電波が届かないラジコンなので150m以上先まで進む今回のプロジェクト完全にノーコン状態プロポは家に置き去りにしました
もちろん釣りにあきたとき純粋にラジコンとして遊べるように保管しておきます

制御スイッチ取付
確実な操作が現場では求められます、そこで今回
防水で大型操作スイッチを装備しました
簡単な話スタ−トボタンとストップボタン
船を走らせたい方向に向けスタートスイッチを押した途端スクリューが回転して走り出します
逆に方位を間違えてスタートした場合停止ボタンを押せば、また新たな方位を読み込み待ち状態になります

モーター冷却ジャケット
冷却ジャケット購入しました
ラジコン モーター アルミ ヒートシンクで冷却
船内は密閉状態でモータの熱がムンムンです
これではモーターが熱ダレで性能が発揮できません、過剰な負荷が掛かった場合モーター焼けて故障します
仮に1基のモーターが止まると片側のモーターが回転しっぱなしになりノーコンで糸がぐちゃぐちゃに絡みます
それを防ぐため今回モーター用アルミヒートシンクを装着いたしました
水色のキラキラ部分が後付けジャケットです
モーターに直接取り付けただけでは熱が逃げないのでヒートシンク用グリスを塗ってからアルミジャケットを装着してあります
どこまで効果があるか分かりませんが、細かな対策が必ず現場で活躍します

糸絡み
前回との最大の違いは自作ロペラガードを製作セットした事です
プロペラガード装着
糸絡み対策にプロペラガード取付けました
前回プロペラに巻きついた釣り糸をほぐす時間があまりにも膨大で自分ながらイライラしてきました
今回プロペラガードを設置してから1度もスクリューには糸が絡みつきません

糸絡み2 プロペラではなく、糸と糸の絡み合い
船体回収巻き取り用のPEラインと仕掛け用ナイロン糸がカラム事件が発生
今回これを検証するためキス釣り仕掛けではなく、ルアーをけん引させてみました
いわゆるトローリング状態
種類は2種類

エントリーナンバー1番フローティングミノー
水面をバチャバチャ音を立て水面を泳ぐルアー

エントリーナンバー2番シンキングミノー

引けば引くほど深く潜るルアー

結果からするとフローティングミノーはスクリューには糸は1回も絡まないが
回収糸が仕掛け糸と毎回絡まる船の方位や回収糸を持ち上げて操作しても答えは同じ
一方、シンキングミノーは何度走らせても1回も絡まない

今回の結果からプロペラガードはやはり凄く効果があり糸が絡まない
次回に向け更なる進化を遂げて見せます
使用条件
場所 日本海 海だよ
時刻 AM7時から
日付 9月5日
天気 快晴
波  べたなぎ時々10cm未満の波

ボート設定値
バッテリー満充電×2個
タイマー設定 2分から3分程度
目標方位誤差 5度以内設定
PAMモーター制御値
直進PAM出力200で設定MAX255
左右補修時方軸200で設定MAX255
こんな感じで 仕掛けを沖に運んでもらう計画
仕掛けを沖に運ぶ方法はこんな感じ
ボート後方にステンレスステーを設置して最終部に角度自由自在クリップを取付ます。
こうすればスクリュウと一定の間隔ができ糸の巻き込みが少ないと思われます
(現在仮説)←実験で絡まない事が証明されました
取り付けたクリップにキスし掛け用ジェット天秤をはさみます
目的地にボートが到着した時点で強く糸を引けば仕掛けが海の中に沈みボートだけ岸に戻します。
通常キス釣りは遠くに仕掛けを飛ばすため大きめ10号以上のオモリを竿で飛ばしますが
飛距離は稼げますが、オモリが重すぎて仕掛けにキスが掛かっても竿に当りが感じられません、これは魚よりオモリが重すぎて仕掛けごと引きずる大きさのキスが掛からなければ反応が出ないと言うことなんです。
このボート仕掛けなら5号以下程度のおもりを使用して、目的地に最低仕掛けを沈めるオモリと針、仕掛けを運べば当りがあればピンギスでも当りが明確に伝わる。
シロギス全て完成しました
情熱が燃え尽きてしまうことなく
新企画ご報告
上の企画は続行ですが、更に新しい計画発動中、今度は全長3m大型ボート製造中、前回同様ボート自体は市販の船体を使用、ラジコンボートと同じサーボモーターで舵を調整しますが、さすがにラジコン用サーボモータでは力不足、3個連結しても舵が曲がらず操縦不能、当たり前の結果になり1からオリジナルサーボ製作、ラジコン用バッテリーは7.2Vで電圧容量共に不足、そこで車と同じ12Vバッテリーを積載、通常ラジコン用サーボなら高い電圧でも6V程度で駆動、これではギヤ比を調整してトルクが発生しても動きが遅く適切な舵に達する到達スピードが稼げない、そこで12V給電サーボモーター自体も自作中、現在MAXトルク重視でスピードも申し分なくサーボのみ完成、次の難問PIDパラメータの設定に苦心、制御方式の中でもっとも良く使われる制御方式にPID制御という方式があります、このPIDとは
  P:Proportinal(比例)
  I:Integral(積分)
  D:Differential(微分)

の3つの組み合わせで制御するもので細かな制御を実現でき、
スムーズなサーボ制御が可能となります、これが思ったより難問でパニック状態、徐々にプレッドボードの中では完成に近づいております、この手の制御がお好きな方はこうご期待、出来上がり次第、こちらもアップロードいたします。
では次回をお楽しみに
人間が竿で仕掛けを飛ばした時の限界飛距離は150mくらいだと思いますが、今回の調査でラジコンボートなら150mは簡単にクリアーしました
全て完成
注意!当ホームページ記載の文章、写真、画像等を無断で使用、転載、改変することはお断りします。

キス釣り ジェット天秤 装着方法ホームに戻る